伊良部島の隣にある下地島の西部に通り池といわれる池があります。
通り池は、池底の部分に横穴があり、横穴が海につながっています。
通り池は、その独特な地形と生態系から、国の名勝および天然記念物に指定されているそうです。

通り池は陸上から池を見下ろすことももちろん可能ですが、
ダイビングで海側から横穴をくぐり通り池に浮上することも可能であり、
陸からも海からも、その景色を楽しむことができます。

今回は、陸上および水中から見た通り池の両方を紹介したいと思います。

地上から見た通り池

通り池は下地島の西部に位置しており、
下地島にある中ノ島ビーチから数キロほど北上した場所にあります。
伊良部大橋から車で直行すると20分程度でアクセスできます。
通り池の駐車場に車を止めると、南国風の植物のトンネルの小道があります。
小道をすすみ、少し進んだ場所に通り池があります。





小道を進んだところにある通り池の展望台から
通り池を見下ろします。





少し周囲を散策しながら待っていると、
通り池の中から白い泡がぶくぶく。
どうやらダイバーが通り池から上がってきたようです。





このように、波が穏やかな日には、通り池でダイビングができるので、
通り池の展望台から水面へ浮上してくるダイバーを眺めることができます。

私も別の日にダイビングで通り池を潜ってきたので、
水中から通り池にアプローチ(?)した場合についても紹介します。


水中から見た通り池

通り池のある下地島の西側は北風のシーズン(10月~3月)に潜りやすいといわれており、
年末年始休暇などの冬の時期は潜りやすいポイントです。
通り池は、海から通り池に抜ける横穴の天井の水深が24mと深めなため、
エア持ちが悪い方ややスキル不足の方が潜るには少し難しい
中級車向けのポイントといわれています。
(体験ダイビングで通り池を潜ることは不可能です)

そんな通り池ですが、今回念願かなって無事潜ることができました!

先ほどの陸から見た通り池の写真の通り池の奥にある海からボートでエントリーし、
そこから一気に、水深23m地点にある通り池に通じる海底の横穴まで潜行します。

海底の横穴は幅が30mほどあり、かなり大きな横穴です。
この横穴をくぐると、そこはもう通り池の中です 

通り池は淡水の池です。
海水の部分は青くなっていますが、淡水になると水の色が緑色になります。
海水の部分と淡水の部分で水の色が違うため、
水中では水の色のグラデーションを楽しむことができます。 






横穴をくぐり、海側から通り池側に到着です。
淡水である通り池側の水の色は、緑色で透明度はいまいちです。
(淡水と言いながらも、水は少ししょっぱかったですが)

通り池をダイビングした時に一番驚いたのは、海と池の水温の違いです。 
海側の水温は26℃と暖かったのですが、池側の水温は23℃。
海からと通り池に移動した途端、急に水温が下がりました。
このように海水と淡水で水温が急激に変わる層のことを、サーモクラインというそうです。

下の写真はサーモクライン付近で撮影したものです。




写真からは分かりにくいですが、水中がモヤッとしている感じがしませんか?
これは水温によって、水の屈折率が変わることによりこのように見えるそうです。
不思議ですね。。。

サーモクラインを抜けて、通り池側で安全停止をし、
通り池の水面に浮上します。

この日は天気がいまいち。
展望台にも人はいませんでした。




展望台の反対側は鍾乳洞のような地形になっています。
池の周辺は石灰岩からなるカルスト地形なので、
鍾乳洞のような地形が発達しているらしいです。






ここから、再潜行して、再び横穴をくぐり、海側で浮上します。
ダイビングポイントとしてはとても面白いポイントです!
特に、海水から淡水の境目にあるサーモクラインはとても神秘的ですので、
宮古島に来てダイビングをする方は、
通り池のダイビングに挑戦してみてはいかがでしょうか。