水中では太陽からの光が吸収されてしまいます。
特に波長の長い可視光である赤色や黄色などは吸収されやすいため、
水深が深い場所で写真を撮影すると、赤色や黄色などの色は失われてしまい、
全体が波長の短い色である青みがかった写真になります。
(例えば、水深30m程度の水中で出血すると血の色が緑色に見えます(笑))
このように全体が青みがかった写真となる現象を『青カブリ』と呼びます。

ということで、水深が深い場所や岩場の影などでは、
この青カブリと呼ばれる現象のせいで、
ストロボを使用せずに写真の撮影をすると色(赤・黄)がきれいに再現することができません。
したがって、水中で写真を撮影する場合にはフラッシュ(ストロボ)を強制発光にセットしなければ、
陸上のようにきれいな赤色や黄色を写真に収めることができません。
(晴天の日の浅場などではフラッシュなしでも十分な場合もありますが)

このように、水中写真において、フラッシュ(ストロボ)は非常に重要なのです。

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参考:光の波長と色(引用:Wikipedia

カメラ内臓ストロボ(フラッシュ)

ということで、『とりあえず青カブリを避けねば!』と思い、
カメラに内蔵しているストロボ(フラッシュ)で写真を撮影するのですが、
たしかにカメラに内蔵しているストロボ(フラッシュ)で水中で写真を撮影しても
赤色や黄色などの色がある程度は再現できるようになるのですが、
今度は別の問題が発生し、内臓のストロボではなかなかうまく写真が撮れません。
(カメラ内臓ストロボは発光量が小さいので
 少し離れたら色が再現できないなどの問題もありますが。。。)

たとえば、マクロ撮影時でのケラレと呼ばれる現象や
ワイド撮影時のマリンスノーの写りこみ(ハレーション)などがあります。
以下に簡単に紹介いたします。

マクロ撮影でのケラレ

マクロ撮影では小さな被写体に可能な限り接近して写真を撮影するのですが、
レンズのピントが合うぎりぎりまで接近し、
内臓ストロボを発行させて写真を撮影すると、
どうしても写真の右下部分に影ができてしまいます。
このように画面の一部は影が生じる現象のことを『ケラレ』とよびます。

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例:画面右下半分に影が発生している


このケラレが起きる原因として、
フラッシュの光がハウジングの一部に当たってしまうことにより、
光が遮られ、被写体に届かないためです。
これを防ぐにはハウジングに光が当たらない位置から
ストロボ光を照射する必要があります
したがって、ストロボを外部に設置することにより、
このケラレ現象は完全に防ぐことができるのです。


ワイド撮影でのハレーション 

特にプランクトンなどの浮遊物が多い海でカメラの内臓フラッシュを使用して、
ワイド写真を撮影すると白色浮遊物が大量に写りこみます。
この白色浮遊物はマリンスノーともよばれており、
マリンスノーが大量に写りこむ現象のことを『ハレーション』と呼びます。
このハレーションが起こる原因は
カメラ内蔵のフラッシュの照射角度がレンズと平行に向かっているため、
白色浮遊物に当たった光もレンズに映り込んでししまいます。

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例:派手にマリンスノーが写りこんでハレーションしています

これを防止するためにストロボを外部に設置し、
カメラのレンズとフラッシュの光が同じ向きにならないようにストロボの照射角度をつけると、
小さな浮遊物に当たったフラッシュの光はカメラのレンズのほうに反射しにくくなり、
マリンスノーの映り込みを抑えることができるのです。
(ただし、白色浮遊物が多すぎる場合は外付けストロボをつけてもハレーションは防げない)

外部ストロボ

ダイビングにカメラを持っていき始めた当初は
ダイビング中に見た魚を覚えておくためだけに撮っていたので
光が当たる当たらないとか、ケラレだハレーションだなどということに、
興味がなかったのですが、
ダイビングの本数を重ねるにつれてきれいな写真が撮りたくなってくるものなのです。。。

インストラクターさんや先輩ダイバーさんにお話を聞いていると
ストロボの光を当てる角度などを変えることにより、
影の位置などを調節することができ、
外部ストロボを導入することにより、より多彩な表現が可能になると。

ということで、内臓ストロボでの撮影時のケラレやハレーションなどの問題を解決するために、
そして、水中でより多彩な写真の表現ができるようにするために
水中写真用にカメラのハウジングに外部ストロボをつけようと思っています。


ということで、どのようなストロボが良いのか
検証してみました。

ここからは次回ご紹介します。。。

続きの記事 水中写真用の外部ストロボの購入② ストロボの種類