前回の記事ではなぜ水中で外部ストロボが必要かご紹介しました。
今回は水中用のストロボにはどんな種類のストロボがあり、
どんな点に注意して選べばよいのか、ご紹介したいと思います。

比較的リーズナブルな価格で水中でストロボ撮影が楽しめる
水中用のストロボのメーカーで有名どころといえば
INONかSEA&SEAでしょうか?
あとは、OlympusユーザーならOlympusの純正ストロボといったところかな?
ということで、各メーカーでどのような種類のストロボが発売されているかご紹介します。

INONの水中ストロボ

INONからは下記の3種類のストロボが発売されています。
S-2000, D-2000, Z-240の順で価格が高くなりますが、
その分高機能・高性能となります。

INON(イノン) S-2000 ストロボ

新品価格
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(2015/2/2 00:30時点)


INON Ultra Multimode D-2000 Type 4 ストロボ

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INON(イノン) ストロボ Z-240 タイプ4

新品価格
¥55,200から
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INONの各製品を比較してみました。

項目 S-2000 D-2000 Type4 Z-240 Type4
調光方式 S-TTLオート調光
マニュアル発行
TTLオート調光
S-TTLオート調光
外部オート調光
マニュアル発行
TTLオート調光
S-TTLオート調光
外部オート調光
マニュアル発行
TTLオート調光
マニュアル+TTLオート調光
ガイドナンバー 20 20 24
照射角度
(拡散板なし) 
105°(左右)×95°(上下) 100°× 100° 100°× 100°
ストロボライト
リサイクルタイム※
1.5秒 1.8秒 1.7秒
ストロボライト
発行回数※
450回 420回 240回
電池 単三4本 単三4本 単三4本
フォーカスライト なし あり 180lm あり 180lm
重量(陸上)
電池除く
295g 544g 585g
※eneloop使用時


以上の表のように各ストロボのスペックをまとめられるのですが、
よくわからない単語がいっぱい出てきますよね。
まずは、ここでは簡単に説明ます。

調光方式

ざっくりいうと、調光とは、ストロボの発光量を調節することです。
INONではこの調光方式がグレードの高いものほど
より多くの機能を有していて自由度が高い設定ができるのです。

すべてのストロボで共通している調光方式として、
マニュアル調光とS-TTL調光があります。

マニュアル調光はその名のごとく任意で発光量と調整できるということ。


S-TTL調光

S-TTL調光とは、光シンクロTTL(Through The Lenz)の略です。
TTLとは、ストロボの発光量を調節する機能です。
仕組みとしては、ストロボから光を被写体に向けて発光し、
被写体から反射して帰ってきた光をカメラのレンズの中のセンサーで感知し、
カメラのセンサーが感知した光の量をもとに、
カメラで設定した露出(明るさ)となるように
ストロボの発光量を調節する、という機能です。

TTL方式でのストロボ撮影では、
外の環境の明るさを感知し適正な露出になるようにストロボの発光量を調節する
発光量調節用の微弱な発光である『プレ発光』と
実際に写真の撮影を行う『本発光』の順に、 
一度のストロボ撮影でストロボが2回発光するのです。
(注意:プレ発光が2回以上ある機種もあります)

水中用の写真ではS-TTLという方式がとられており、
カメラのシャッターを押した際に発光するカメラ内臓のストロボの光を外部ストロボ本体が感知し、 
その感知した信号を受けて、
外部ストロボの発光量を調節するために外部ストロボがプレ発光し、
外部ストロボの発光量を調節します。 
その際に設定された発光量で外部ストロボが本発光するという仕組みです。

少しややこしい説明となりましたが、簡単に言うと、
カメラの内臓ストロボでの発光に関する情報を
外部ストロボの発光に伝達する形でストロボ発光をしているのです。

以上のような仕組みで、ストロボが発光しているので、
外部ストロボで写真を撮影する場合は
内臓ストロボの光の信号を外部ストロボに伝達のために
光ファイバーでカメラ内臓ストロボと外部ストロボをつなぐ必要があります。

外部オート調光

S-TTL調光方式では外部ストロボでプレ発光した光がカメラのレンズに届き、
カメラのレンズ本体で適切な露出になるように発光量を調節するという方式で
ストロボの発光量が調節されていました。
これに対して、外部オート調光では外部ストロボでプレ発光した光を
外部ストロボにて測光し、外部ストロボで発光量を調節します。
したがって、カメラの絞りとISO値によってストロボの発光値を設定する必要があります。

このような面倒くさいことをして何がいいのか?と思う方もいらっしゃると思いますが、
マクロ撮影やワイド撮影などでこの設定で撮りたい!
けど、S-TTLだとうまく取れないから微調整したい。。。という場合がちょうどよいそうです。
詳しくはINONのHPをご参照ください
外部オート調光について

ガイドナンバー

ストロボの発光量を表しています。
大きければ大きいほど発光量が大きくなります。
ガイドナンバーを変えることにより発光量を調節でるので、
S-TTL調光でうまく撮影できない場合などは
ガイドナンバーを調節して撮影する必要があります。

照射角度

読んで字のごとくの照射角度です。
照射角度が上下と左右で異なる場合や
ワイド撮影時に照射角度よりも大きい角度の画角で撮影する場合に
明るさにムラができやすいそうです。

リサイクルタイム

一度フラッシュを発光した後、
次の発光を行うための電気が貯めるために必要な時間です。
すなわち、1枚を撮影したのちに、次の1枚の撮影が可能となるのに必要な時間。
短ければ短いほど連写しやすくなります。
外部ストロボのリサイクルタイムだけでなく
内臓ストロボのリサイクルタイムも重要ですが。

フォーカスライト

写真撮影時にピントを合わせるために発光するライトです
これがあると、ピントが合いやすくなります。

INONのストロボ比較

ということで3つのストロボを比較してみます。
やはりS-2000は照射角度が上下と左右で異なる点や
フォーカスライトが無い点や
外部オート調光が使えないなど点などでD-2000やZ-240に劣ります。
ただし、軽いので持ち運びには便利だし、安いのでお財布にも優しいです!
ガッツリ水中写真にはまらないのであれば、ちょうど良いかもしれません。

D-2000は標準的な機能は一通りそろっているように感じます。
アマチュアでガッツリ写真を撮りたい人には
これくらいの性能は最低必要かもしれません。

Z-240はガイドナンバーがD-2000よりも高級。
この表に記載していない機能も結構あるようですので、
詳しくはHPご参照ください。
お金に余裕があればS-240でもよいかもしれません。

SEA&SEAの水中ストロボ

SEA&SEAからは下記の3種類+2種類(YS-03YS250PRO)のストロボが発売されています。
YS250PROはプロ仕様なので高価です。

YS-01,YS-02,YS-03はほぼ同じスペックですが、
YS-03が一番新しいですね(2015/2現在)
これらの3機種より機能的にワングレード高いものはYS-D1
さらにグレードが上がり、その名のごとくプロ仕様になるのがYS250PROです。

SEA&SEA(シーアンドシー) YS-02

新品価格
¥27,216から
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SEA&SEA 03112 YS-01 コンパクトストロボ

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SEA&SEA 03114 YS-D1水中ストロボ ブラック

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¥56,300から
(2015/2/2 22:27時点)



項目 YS-01 YS-D1 YS-250PRO
ガイドナンバー 20 32 32
照射角度 100°× 100° 80°× 80° 105°× 105°
ストロボライト
リサイクルタイム※
2.5秒 1.9秒 1.8秒
ストロボライト
発行回数※
330回 200回 200回
電池 単三4本 単三4本 専用ニッケル水素電池
重量(陸上)
電池除く
430g 610g 1383g

※YS-03除く各機種にフォーカスライト有

SEA&SEAのストロボ比較

YS-01ですがリサイクルタイムがやや長い点と重量が重い点以外は
INONのD-2000とほぼ同等に見えます。
しかもYS-01はD-2000よりも安いのでお得かもしれません。

YS-D1はガイドナンバー32と非常に明るいですが、
照射角度が狭い点がネックですね。
ワイド撮影には不向きかもしれません。

YS-250PROですが、
さすがプロと名乗るだけあって重量以外の仕様は文句の付け所はないですね。
あとは、お財布とご相談ですかね。。。

Olympus純正の水中ストロボ

Olympusのカメラを使用している方には
Olympusの純正のストロボもあります。
Olympusのカメラで純正ハウジングを使用されている方にはちょうど良いかも。

OLYMPUS 水中専用フラッシュ ガイドナンバー22 高速チャージ UFL-3

新品価格
¥44,280から
(2015/2/2 23:42時点)


Olympusのカメラを持ってないので
詳細スペックは割愛させていただきます。。。

おすすめのストロボは…

SEA&SEAのハウジングを持っている方はSEA&SEAの製品を
INONのハウジングを持っている方はINONの製品をというのがベストだと思います。
ハウジングがストロボに対応しており、運用しやすいのではないでしょうか。
それ以外のメーカーのハウジングを使用されている方は
値段を取るか、性能を取るのか、という問題かなと思います。

これからもガッツリと水中写真を撮っていくぞ!というかたは、
INONのZ-240かD-2000などが
機能が一通りそろっていてちょうど良い気がします。
ということで、私はINONのD-2000を一灯でとりあえず運用してみようと思います。
(INONのマクロレンズを使用しているので、INONがベターかなという点も考慮に入れてですが)
 
外部ストロボを使って、内臓ストロボよりも少し綺麗な写真を撮りたいというかたは
INONのS-2000やSEA&SEAのYS-01などで十分でないでしょうか。