前回の記事で紹介した四国遍路の難所12番札所の焼山寺への険しい遍路道のちょうど入り口にあたる場所に11番札所の藤井寺があります。
四国八十八ヶ所12番札所 徳島一の難所の札所 遍路ころがしの焼山寺


11番札所の藤井寺へ

藤井寺は10番札所の切幡寺から吉野川を挟んで反対側の対岸の山の麓に位置するお寺です。
ここから12番札所の焼山寺までは険しい山道の中を進んでいく必要があり、その道のりの険しさから遍路転がしといわれています。山のふもとのお寺ということで、三方を山に囲まれた谷のような場所に位置しています。

弘法大師はこの地で修業を行い、周辺に住む村人たちの平安を祈り、薬師如来像を彫り、お堂を乞うん珋したのがこのお寺の起源といわれています。その時に対し自らお寺に五色の藤を植えたことから、このお寺は藤井寺と呼ばれるようになったそうです。
戦国時代までは大寺院として栄えてましたが、戦国時代に火災で焼失してしまい、一度は再建されたものの再び火災で焼失してしまったそうです。
現在のお寺の建物は1860年以降に再建されたものだそうです。

四国八十八ヶ所のお寺の「寺」という漢字の読み方は基本的には「じ」なのですが、ここ藤井寺だけは「てら」と読みます。

そんな藤井寺を参拝します。

仁王門

吉野川沿いの幹線道路から一本わき道に入り、
住宅街の中車を進めていくと、
ちょうど山の麓辺りに11番札所の藤井寺があります。
駐車場に車を泊めて、お寺の入り口にあるお店で駐車場代を先払いして、
藤井寺の仁王門に向かいます。




以前お参りした徳島の町の郊外にある札所12番札所大日寺~17番札所の井戸寺には、
山門はなく石柱門のみというお寺や、
山門があっても仁王像が立っていないお寺も多かったのですが、
ここ11番札所藤井寺の山門には立派な仁王像がいらっしゃいました。


本堂と大師堂

山門をくぐり、御手水場で手を洗い、口をすすぎ、
お寺の一番奥にある本堂をまずは参拝します。



本堂の天井には地元の画家により雲龍の天井画が描かれています。
龍の名が入っている21番札所の龍の絵に比べたら迫力は小さいですが、
上手く描かれている雲龍図ですので、
本堂をご参拝した場合にはぜひ天井をのぞいてみてください。
(太龍寺:四国八十八ヶ所21番札所 徳島の山奥に厳かに佇む弘法大師修行の地 太龍寺

次は大師堂をご参拝します。



この日はお彼岸前ということなので、テントが設営されています。
明日はお彼岸ということなので、多くの人で賑わうのでしょうか?

大師堂の向かい側に不動堂と白龍弁財天堂があります。
下の写真は白龍弁財天堂です。
白龍弁財天堂には、八本の手を持つ白龍弁財天が祀られているそうです。




藤井寺の藤棚

参拝後、納経所で御朱印をいただき、帰路へ。
山門から境内の外に出る直前に藤棚があります。
この藤棚は弘法大師が村人たちのために祈願の修行を行った後に、
この地に藤の木を植えられた伝えられています。




今回訪れた3月中旬頃は御覧の通り何も咲いていません。
4月下旬から5月上旬のGW前後にきれいな五色の藤の花を咲かせるそうです。
GWに四国お遍路旅を計画されている方は、
ぜひ藤井寺の藤の花もあわせてチェックしてみてください。

ということで、11番札所の藤井寺を参拝した時点で時間は16時前。
時間的には10番札所の切幡寺に行けないこともなかったのですが、
次の日は時間的に余裕がありそうだったので、次の日に回ることにします。


ご詠歌:色も香も 無比中道の 藤井寺 真如の波の たたぬ日もなし

藤の花の色と香りと修行の厳しさが歌われているような気がします。
(真如の波という表現からはそう感じました)



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第11番札所 金剛山 一乗院 藤井寺 こんごうざん いちじょういん ふじいでら
宗派: 臨済宗妙心寺派
本尊: 薬師如来(伝弘法大師作)
開基: 弘法大師
創建: 弘仁6年(815)
真言: おん ころころ せんだり まとうぎ そわか
住所: 〒776-0033 徳島県吉野川市鴨島町飯尾1525
電話: 0883-24-2384
駐車場: 門前に「本家ふじや」の駐車場がある(200円)