時は今からさかのぼること、2010年。 
シリア・ヨルダン・レバノンに旅行に行ったことがあります。 

2016年現在のシリアはISIS(イスラム国)・アサド政権・その他反政府勢力が群雄割拠し、 まさに大騒乱(シリア内戦)状態ですが、 2010年当時のシリアは、とても平和な国でした。 
現在起きているシリア内戦やシリア難民の問題に対して、 あーだこーだ主張するつもりはありませんが、 シリアという国がどんな国なのか関心を持っていただければと思い、 旅行の際につけていた旅行記と写真で当時のことをを振り返ってみたいと思います。 

前回は旅の初日。
ヨルダンの首都アンマンに飛行機で到着。
その後、バスを何本も乗り継ぎ、
やっとのことで、アンマンからペトラ遺跡のあるワディムーサに
たどり着いたところまで紹介しました。

前の旅行記:
【ヨルダン入国編】関西空港からエミレーツ航空ドバイ経由でヨルダンの首都アンマンへ(中東旅行記①)


今回は旅の2日目。
いきなりこの旅一番の観光地(?)ペトラ遺跡の観光です。

 


by カエレバ



ペトラ遺跡とは?


ペトラ遺跡はアラビア半島の遊牧民であるナバタイ人の都市の遺跡です。
紀元前6世紀ごろから交通の要所として栄えていましたが、4世紀ごろに大地震が発生した際に建物の多くが破壊され、誰もペトラに住まなくなってしまったそう。それ以降、廃墟となったまま1500年の時を経て、1800年ごろにスイス人の探検家によりペトラが再発見されたそうです。 

そんな歴史を持つペトラ遺跡ですが、
ペトラ遺跡を一躍有名にしたのは、
映画『インディジョーンズ 最後の聖戦』。

そうなんです。
『インディジョーンズ 最後の聖戦』のロケ地が、ここペトラ遺跡なのです。
(一番最後の聖杯が安置されている遺跡です)

 
by カエレバ


心の中は大冒険。
わくわくが止まらない状態です。
東京ディズニーシーのアトラクションなんかよりも大興奮ですわ。
だってこっちは本物ですから!

ペトラ遺跡へ

ワディムーサの町からペトラ遺跡までは実は少し距離が離れています。
基本的に宿に頼めば、宿からペトラ遺跡のチケット売り場のあたりまで無料で送迎してくれます。
帰りの迎えの時間も決まってますのでご注意を。 

チケット売り場でチケットを購入した後、
周囲が小さな岩山に囲まれている道を進んでいきます。




少し進むと、崖と崖の間を縫うような裂け目があります。
この道はシークと呼ばれており、この崖と崖の谷間のシークを進んでいくと、インディジョーンズ最後の聖戦のロケ地となったエル・ハズネと呼ばれる神殿風の霊廟があります。
このシーク入り口からエル・ハズネまで1kmもあります。
真夏の炎天下に歩くのは正直しんどいと思いますので、訪れるなら冬に。そして時間帯としては、朝一の涼しい時間に訪問することをお勧めします。




崖の高さは60~100m。
圧倒的な存在感です。
冒険の香りを演出してくれます。

上の写真の道の左右の崖を見てみると
小さなくぼみのようなものがわかりますか?
このくぼみは水路の後だそうです。
水が蒸発しないように太陽の直射日光が当たらない場所に水路を作ったそうです。
古代の知恵、恐るべし。

エル・ハズネが見えてきた!

シークの入り口から約1km。
チケット売り場のあたりから歩くこと30分。 
(距離にして2kmくらい)

崖と崖の合間から神殿らしき建物が見えてきます。
そう、ここがインディジョーンズ最後の聖戦の舞台。
エル・ハズネです!



遠くから見るのもいいですが、
近くから見るとその大きさは圧巻。





観光客相手の地元民とラクダと観光客が神殿の前でたむろ休憩中。
エルハズネは時間により太陽の当たる角度が変わり、
異なる彩りをみせてくれます。
ある時は黄色、ある時は赤、そして夜になると黒に染まる。
長くいても飽きません。



ちなみに、このエル・ハズネは、宝物殿という意味だそうです。
これは建物の一番上に乗っている壺の中に宝が隠されているという言い伝えが由来となっているそうです。 
このエル・ハズネですが内部の見学できません。
インディジョーンズの映画の世界のような罠や仕掛けがてんこ盛り、という感じではなさそう。

にしても、エル・ハズネのこの圧倒的な存在感。
ペトラ遺跡を再発見したスイス人はさぞかし驚いたことでしょう。
私もシークの崖と崖の隙間からエル・ハズネが見えた時は大興奮でした。

エド・ディルへ

エルハズネからさらに遺跡の奥の方をめざします。

左手にローマ円形劇場を眺め、
右手の山の岩肌に岩窟の王家の墓を望み、
休みながら歩くこと30分。

古代のペトラの中心地であったと推測される柱廊通りに出ます。



道の一番奥に見える門のような建物がペトラ遺跡の凱旋門です。
街のほとんどが地震で破壊されましたが、
凱旋門は比較的いい状態で保存されています。

そこからさらに奥の方に進みます。
カフェのある場所を過ぎると山道になります。
時折ロバが荷物を担いで山道を上り下りしています。




外は蒸し暑くはないのですが、
からっと熱い砂漠の気候です。
肌がやけどしちゃいそうな暑さ。
途中にいくつか水を打っている売店があります。


 
エルハズネのあたりから徒歩で2時間弱。
ようやくエドディルに到着です。

 

3月という春真っ盛りですが、
太陽光がガンガン降り注ぐ屋外で足場の悪い山道を3時間程度歩いたということで、エドディルに到着したころには結構疲れてました。
なれない砂漠や岩肌の上を歩いたので余計に疲れます。
ちなみに麓からロバで山道を登ることができます。
徒歩1時間のところを20分。
足腰に自信がない方はロバがおすすめです。





エド・ディルのディルは修道院という意味だそうです。
高さ45m幅50mと大きさ自体はエル・ハズネよりも大きいです。
ただし、道のりは険しく、例えるならば、神社にお参りした際に奥社にお参りしているような感じでしょうか。

ということで、ここから一気に下山します。
途中スルーしていた王の墓をお見に行ったり、わき道にそれて危険な岸壁の山道を探検します。




そうこうしていると、チケット売り場に戻ってきました
気づけば夕方の4時。
朝7時から9時間もこの遺跡滞在していたことになります。
とにかくでかいです。

ペトラ遺跡観光の注意点

ペトラ遺跡の観光に関する記事はこの辺にしておいて、
ペトラ遺跡観光に関する一般情報と注意点について、整理しておきます

ペトラ遺跡の入場料

2010年当時のペトラ遺跡の入場料は、
1日券:21JD(≒3000円)
2日券:26JD(≒3500円)
3日券:31JD(≒4000円)
でしたが、現在は入場料は大幅に値上げしています。
2016年現在の入場料は下記の通りです。
1日券:50JD(≒8000円)
2日券:55JD(≒8500円)
3日券:60JD(≒9000円)
そもそもの入場料upに加え為替レートが円安なのでかなりの値上げになっちゃいます。
千葉のネズミの国と同じくらいの入場料です。。。

ペトラ遺跡観光の所要時間

ペトラ遺跡のチケット売り場を出発して、ペトラ遺跡の一番奥のエル・ハズネまで徒歩のみで3時間の道のりでした。ということで、往復最低6時間は見ておく必要があります。
ロバや馬車を使うと大幅に時間短縮できるかと思います。全行程ロバや馬車を使うと1時間半ほどでチケット売り場からエル・ハズネにたどり着けると思います。ただし、観光客向けなのでかなり高額です。
1日券・2日券・3日券とありますが、基本的に見所を抑えるのみであれば1日で十分です。(周辺部を含めて、ゆっくりじっくり見たいという人は、2日券でもよいかしれませんが、基本的には1日で十分です)

ペトラ遺跡の入場時間

できるだけ涼しい時間に動いたほうが良いと考えられますので、できるだけ朝早起きして観光に行くことをお勧めします。(私も7時に入場しました)
なお、ペトラ遺跡の開園時間は朝6時から夕方18時までです。

ペトラ遺跡観光のベストシーズン

私がペトラ遺跡を訪れた3月はまだ涼しい時期なので、特に問題はなかったのですが、真夏の時期にペトラ遺跡を訪れると確実に熱中症で死んでしまいます。逆に砂漠の冬はかなり冷え込みます。
ペトラ遺跡を訪れるおすすめの季節は酷暑の夏と冷え込む冬をを避ける形が良いかと思います。
 ということで、一般的に言われているペトラ遺跡(ヨルダン)観光のベストシーズンは10~11月と3~5月といわれています。

 

ということで、ペトラ遺跡を丸一日堪能することができました。昨日から宿泊しているゲストハウス『バレンタインイン 』のドミトリーにもう一泊し、翌日アンマンに戻ります。